こんにちは。うつ病歴15年目になる@アウトロー主婦 恋 です。
今の旦那との間に産まれた長男も次男を妊娠出産時、私はうつ病の治療でした。
治療中と言うのはうつ病の抗精神薬、睡眠薬を服用している。と言うことです。
今回は、そんな私がうつ病の薬を服薬しながら初めての妊活をした時の話、そして無事に妊娠して出産した話をしたいと思います。
妊活中や妊娠初期の頃は特に薬の減薬、または一旦薬をやめる。事を医師から言われると思いますが、私の場合は少しの減薬のまま妊活に踏み切りました。
その経緯と無事出産まで至ったお話をさせて貰おうと思います。
うつ病でも二人目が欲しい。妊活に踏み切った経緯
長男が2歳になってすぐの頃に二人目が欲しいと強く思い妊活を考え始めました。
長男の時は自然妊娠でしたが、今回は妊活。
なぜ妊活してまで二人目が欲しかったか。
私は長男を授かったのが35歳で次男の妊活を意識し始めたのが36歳の終わり頃でした。
もう年齢的にも妊娠出産は遅い方。
私たち夫婦は若くないし(旦那は当時47歳)とにかく体力も時間もあまりない事に焦りを感じて妊活と言う手段に急ぎました。
うつ病で二人の育児、不安はいっぱいあった。
妊娠した時に最初に掛かった産婦人科で、うつ病の薬の事を相談して同時にうつ病の治療で掛かっていたメンタルクリニックの医師にも相談しました。
妊活を始めようと決めた当時はメンタルの状態もよく、薬は服用していましたが産後うつがひどくなる事もなく健康的でした。
ですが薬は引き続き飲んでいてうつ病の治療はしていましたね。
とにかく年齢を重ねるにつれて妊娠しにくくなるのでは?とそちらの方を焦っていました。
うつ病の状態なのに、2人も育児できるのか?それはとても不安でした。
でも、私にはありがたい事に育児、家事、私の病気を理解し協力的な旦那のサポートがあったため、二人目の妊活に対しては積極的でした。
そして何より旦那が頼もしかったのが大きなキッカケでした。
」
そう、旦那に言われた事で2人を妊活する事に踏み切れました。
次男を妊活時のうつの薬 リスパダール(減薬開始)
私は抗精神薬のリスパダール(2mm)と睡眠薬のロヒプノール【フルトニウムゼパム】(2mm)(睡眠薬)を服用中でした。
妊活をするにあたって、排卵日やタイミング指導を受けるためにレディースクリニックにも通い始めたのですが、医師に薬の事を話すと
そうは言われても、心配でしたね。
私のメンタルもそうですが胎児への影響や妊活への影響が心配でした。
なので、医師に相談しながら薬を減薬して妊活をすると決めました。
うつ病の薬の服用は減薬して継続
抗精神薬(リスパダール2mm)と睡眠薬(ロヒプノール2mm)を飲んでいた私ですがメンタルクリニックの医師に
と相談しました。
うつ病に限らず、何でもそうですが長期間服用している薬がある場合、妊活の際は必ず医師の判断のもとに薬をどうして行くか相談することが大切です。
私のうつの状態が安定していて、夜も不眠に悩まされることが無くなっていた私はまずは
リスパダール→2㎜から1㎜に変更
ロヒプノール→2㎜から1㎜に変更
初めて減薬する事になりました。
うつ病の薬を長く服用していると離脱症状が出て逆にもっと酷い状態になる人が多いのでそこは医師と慎重に決めましたね。
抗精神薬の離脱症状とは薬を突然やめる事で起こる症状の悪化の事です。
リスパダールの離脱症状
ドパミン作動性:幻覚や妄想(過感受性精神病)・アカシジア・ジスキネジア
コリン作動性:精神症状(不安・イライラ)・身体症状(不眠・頭痛)・自律神経症状(吐き気・下痢・発汗)引用:こころみクリニック
実際に私は減薬をしましたが、一番懸念された離脱症状は一切出ませんでした。
妊活をするにあたって不安だった薬の影響で不妊。
この悩みは一応少しは取り除かれましたが、やはり不妊の原因になったら辛いから一切の薬をやめてしまおうか?なども考えましたが
医師の言う通りにまずは減薬から始めました。
うつ病の薬が妊活にどのように影響するのか?
妊活をしている医師に「私の飲んでいる薬は妊活にどのような影響があるのか?」を聞いてみました。
医師の説明によると飲んでいる薬の種類によっては、流産しやすい受精しにくいと言った事も言われていますが、ほとんど妊活に関しては心配することは無い。
そして、うつ病の薬と言っても何種類もありますが、妊活に影響のある成分が含まれている薬は、基本的無い。
ですが、一部の抗うつ薬の中には排卵を抑制するものもあるので
自分の通っているメンタルクリニックの医師に相談して、排卵を抑制するタイプの抗うつ薬を服用していたとしても、別の薬に変えてもらったらいいのです。
大切なのポイント!
- 妊活、不妊治療で通っているクリニックの医師にうつ病の薬の事を相談する事。
- 通っているメンタルクリニック、心療内科の医師にも妊活とお薬の事をちゃんと話しましょう
自分自身が妊活を行うにあたって不安なお薬のことや妊活で抱えるうつ病の悩み、心配な事は必ず医師に聞きましょう!勝手な判断は禁物です。
妊活をして行く上で、飲んでいる薬の事で気が病んでストレスになる方がよっぽど妊娠に影響があるよ。と医師に笑って言われたことが私の妊活への不安は吹き飛んだように思います。
私の飲んでいる薬は2種類とも長男を妊娠出産する間もずっと服用していた薬でした。
本音を言えば、長男は元気に産まれてきましたが妊活の影響よりももっと心配だったのは実際に妊娠してからの薬が及ぼす胎児への影響でした。
うつ病の治療をしながらの妊活に関しては、無理に薬をやめたりする方がメンタルの状態が不安定になる。勝手に減薬して離脱症状に苦しむ妊活の方がストレスで妊娠しにくくなるよと言われたことは救いでした。
うつ病は妊娠しにくいの?不安だった妊活
それでも私は一年半、毎月レディースクリニックに通い妊活を続けてきましたがなかなか妊娠成立まで至りませんでした。
私がレディースクリニックでやった妊活はこちら。
- 排卵日前後の検診タイミング指導
- ホルモンバランスを補う妊活に用いられる薬(デュファンストン)の服用
- 排卵を促すためのプロゲストンデボー筋注射(黄体形成ホルモン)
妊活を始めて1年。
やっぱりうつ病の薬が影響してるのかな?と何度も不安になりましたが、妊娠しにくいのは旦那と私の年齢的に妊娠しにくい年齢に達してきているのかも?
など、色々考えると同時にうつ特有の落ち込みも始まっていました。
今度は不妊うつ?携帯で妊娠初期症状の検索が止まらない!
だんだんと妊娠しない自分に対して
とうつの状態で落ち込み塞ぎ込む事も多くなりました。
もともと持っているうつ病の落ち込みと違って、妊娠しない事に対して落ち込み無気力になる、食欲なくなる。
3歳くらいの子供と一緒に抱っこ紐をして歩いている人や
子供を連れてるお腹の大きな妊婦さんを見るたびに涙が出てきたり、完全に不妊うつになっていましたね。
生理が来るたびに落ち込み、何も悪く無い旦那に当たった事もありました。
そして、とにかく「不妊」についてずっと携帯で調べたり「妊娠初期症状」ばかりをネットで調べたりして完全に妊活には良くない後ろ向きなメンタル状態になっていました。
1年8ヶ月の間に3回の化学流産
妊活を始めてから1年2ヶ月目に妊娠、病院に行く前に化学流産。
妊娠検査薬はうっすら陽性のまま、濃くなることはありませんでした。
そして、生理予定日から10日遅れてレディースクリニックに言ったのですが胎嚢が確認できず、その矢先に出血。
普通の生理と変わりませんでした。
出血が6日くらいで止まった頃にレディースクリニックに言ったところ化学流産。
その2ヶ月後にも妊娠→化学流産。
落ち込みましたね。
そんなメンタルの状態で妊活に励む事もだんだんとできなくなっていきました。
そして2度目の化学流産のまた2ヶ月後に妊娠。
2度も化学流産が続き、妊活が停滞。(減薬は続行)
2度の化学流産が続いた私は、今度妊娠したら精神薬、睡眠薬は断薬(薬を一切飲まない)しようと決めていました。
勝手な断薬は危険と知っていながらも、ここまで頑張って妊活してやっと妊娠したのに何度も化学流産をするのは薬のせいかもしれない・・と躍起になってしまっていたのです。
そして、2度目の化学流産をした後からレディースクリニックに通うのをやめてしまいました。
完全に落ち込んだ私は排卵日を予測する事も、毎朝の基礎体温を測るのも止めてしまいました。
妊活を止めたわけではないのですがレディースクリニックに通っても妊娠できないものはできない。
完全に諦めモードでしたが、なんと3ヶ月後にまた妊娠するに至ったのです!
3回目の妊娠で断薬。精神状態が悪化した!そしてまた化学流産
レディースクリニックに通うのを止めたために、排卵日を超音波で予測したり黄体ホルモンを補ったりすることはできませんでしたが
この3回目を妊娠するまでに、もう一度妊活を頑張ってみる事にしたのです。
基礎体温を測ったり、妊活に良いとされているサプリや食生活の改善をする事を意識して積極的に旦那とタイミングを取るようにしました。
そして3回目の妊娠が分かったのですが、3回目は医師に何も相談する事もなく
2回目の流産の時に決めた様に、勝手に精神薬と睡眠薬を一切止めてしまったのです。
少なからず、化学流産には薬の影響もあるだろう・・なら妊娠初期だけでも薬を止めよう。勝手な判断でした。
検査薬は日に日に濃くなっていったので、今度こそちゃんと妊娠継続できるんではないか?と期待に胸が膨らみましたが、生理予定日から9日遅れて出血。
またも化学流産でした。
3回も化学流産をしたショックと、減薬していた薬を勝手に止め(断薬)た事による離脱症状で私は寝込むほどメンタルが悪化してしまいました。
メンタルクリニックに這って行き、医師に相談したところ強く叱られましたね・・。
メンタルが悪化しているのを、我慢してまで妊活に挑むのは私にはもう出来ない。と私は完全に妊活を止めてしまいました。
この時で私は38歳でした。
うつ病の薬を再開。4回目で次男を妊娠
妊活を止め、精神薬と睡眠薬も減薬したまま38回目の冬を迎えました。
1年8か月の妊活は、もっと長く妊活をしている人にとっては短い期間かもしれませんが私にとってはうつ病の疾患を持ちながら薬の影響を心配して
3度の化学流産を経ての月日の経過だったので、とても長く苦しい妊活でした。
長男を眺めては、兄弟を作ってあげられなかった事で落ち込んだりもしましたが一人っ子でも沢山の愛情をかけて一生懸命育てていこうと少し前向きになれた頃・・
妊活を一切せずに、38歳になった年末に4回目の妊娠がわかりました。
うつ病の薬を減薬しながらクリニックに通わなくても又、妊娠できた。
でも・・また化学流産かもしれない。
不安に押しつぶされそうでしたが4回目の妊娠は出血もなく無事に安定期を迎え、うつ病の薬も減薬で継続しながらも無事に出産することができました。
うつ病の薬を減薬しながら無事出産
出産するまで、減薬をしながらメンタルクリニックと大学病院の産婦人科に通いながら妊娠を無事継続。
妊娠してからも断薬をせずにどの様に出産に至ったかは、又記事にする事にしますね。
うつ病でも妊活をして、私の場合は3回も化学流産をして年齢も高齢出産ど真ん中でしたが無事に元気な赤ちゃんを産むことができました。
私が思うのは、今うつ病で妊活を頑張っている人で断薬をしても心が安定している方はいいのですが、私の様に勝手に減薬をしたり勝手に断薬をすることはオススメしません。
必ず掛かりつけのメンタルクリニックや心療内科の医師とよく相談の上、もし妊活でレディースクリニックにも通ってるならそちらの先生にもちゃんと相談をして
心も身体も健康的な状態で妊活を頑張って欲しいと思います。
私の体験談でしたが、うつ病に悩みながら赤ちゃんが欲しい人にこの記事が少しでも何かのヒントやキッカケになれば嬉しいです。
「うつ妊」ってこ存知ですか?うつ病でも妊活をしたい。深刻な悩みや問題をわかりやすくイラスト入りで分かり易く解説されています。
読んでいて勇気を貰ったり、クスッと笑ったり共感したり。
うつ病でも妊活したい!でも不安がいっぱい。そんな人に読んで欲しい一冊です。


